カイルア・ビーチ@PIXTA
市は公園でTシャツやスナック等を売っている宗教団体を取り締まる規則を施行した。
公共の場で活動できる宗教団体の立場を利用し、商取引を行う行為がワイメア・ベイからカイルア・ビーチ、ハナウマ・ベイで目撃されている。このような行為を取り締まる目的で新規則が15日に施行されたが、市当局は既存の規則下で9月分の販売許可を得ている売店もあるため、規則の効果が現れるのは10月1日以降になると話す。
新規則は憲法修正第1条の表現や宗教の自由を確保する側面が含まれ、許可を得たベンダーがテーブルを置いて政治的、宗教的、哲学的、イデオロギー的メッセージの書かれた物品を販売または配布できるとしている。物品は本、パンフレット、チラシ、カード、写真、雑誌等に限定されない。テーブルを必要としない場合や物品の販売や配布を行わない場合には許可を得なくても公園で活動可能。
しかし、新規則では食品、飲料、コーヒーマグ、飲料容器、サングラス、旗、レコード、ワッペン、地図、ジュエリー、手工芸品、ステッカー、オーディオやビデオのテープ、シャツ、帽子、ネクタイ、短パン、靴、その他衣料品の販売は禁止される。
規則違反には最大で500ドルの罰金か30日間の懲役。さらに市の公園・リクリエーション局に仕入た商品と販売済みの商品全てを没収、処分される可能性もある。
9月分の販売許可は15人の申請者に81件が発行済み。 カイルア・ビーチ・パークでは、駐車場山側の芝生エリアにテーブルを広げてTシャツや食品を売る行為に苦情が寄せられている。
「他の人が商業取引を行うことが許されないエリアで、宗教の自由を笠に売店を開いています。とても不公平です」と、州の下院議員シンシア・シーレン氏。ホノルル警察の取り締まりは、来月から始まる。
(日刊サン 2017. 9. 23)