LGBTの権利を支持するサポーター達が集まり11日ハワイ州議会議事堂でデモ行進「ホノルル・イクオリティ・マーチ・フォー・ユニティ・アンド・プライド」に参加した。 この日はフロリダ州オーランドのナイトクラブ『パルス』が襲撃された事件の前日にあたり、異人種間の結婚を禁ずる法律を憲法違反であるという判決を最高裁が下してから50年の節目となった。
「私達の活動が始まったストーンウォールの反乱から半世紀が経ちましたが、まだまだ多くの課題が残っています」と、デモ行進の主催者であるアレックス・ミラーさんは話す。 ホノルルを行進した数百人が掲げたプラカードには『命を奪われたトランスジェンダーを追悼して』や『私達は平等を望む』等の言葉が書かれてた。
デモの場に姿を見せた州議会議員のクリス・リー氏は、「自身の性に対する認識を理由に、使用するトイレや医療の選択、保険等様々な状況で不遇な扱いを受けていると感じている人達のために集まっています。私達はハワイは誰もが考慮され尊敬とアロハの気持ちを持って受け入れられる州であるともう一度確かにしたいと考えています」と述べた。
ホノルル市デモ行進と同時に全米中でおよそ100の同様のデモ行進が起きた。多くが友人や家族と参加する中、ドナルド・トランプ大統領の政治への抗議デモとして参加する人も。トランプ大統領は2月、学生に自認する性のトイレの使用を許可するガイドラインを廃止している。
「LGBTの人々に対するヘイトクライムが存在してますし、暴力事件も増えています。現実問題なのです」と、ミラーさんは話す。 ホノルルのデモ行進では、地元コメディアンのパシュイン・サントスと彼女の妻ウェンディを含む数名が演説を行った。
2人はいじめや憎悪を向けられる経験をした人へ向けて「無視して。SNSで目にする否定的なコメントなんかは全て無視して削除して気持ちを切り替えて。大事なのは自分自身に語る言葉や自分の周りにある物。ポジティブな人や物に囲まれるようにすれば、自分を肯定的に受け入れられるわ」と、アドバイスをした。
【週刊ニュースダイジェスト 6/7〜6/13】