3軒のコナ・コーヒー農家が、世界最大の小売チェーンとコーヒー供給業者が偽のコナコーヒーを販売しているとして、2月27日シアトルの連邦裁判所に集団訴訟を起こした。ハワイ島の600から1,000軒のコナコーヒー農家の利益を守るための訴訟である。
訴訟の相手には、小売大手のウォールマート、アマゾン、コスコ、セイフウェイなどが含まれ、地元のABC ストアー等や、本土のパッケージコーヒーを製造・販売する業者も含まれている。ハワイ島のハワイイアン・アイルズ・コナ・コーヒー、ムルヴァディ社、マウイ・コーヒー・カンパニー、も訴えられている。訴状では、コナ・コーヒーの年間生産業は270万ポンドだが、消費量は2,000万ポンド以上となっていると述べられている。
原告は、他の安いコーヒーがコナコーヒーとして売られてきたと長い間疑ってきたが、それを現代化学に基づいた科学的試験で証明しようとしている。原告は、コナコーヒーに含まれるべきストロンチウム、亜鉛、バリウム、ニッケル、コバルト、マンガンの濃度を、19のブランド(ブレンド・コナ・コーヒーまたは100%コナ・コーヒーと記載)で測定し、大半の製品が、それらを含んでいないか、微量しか含んでいないことを発見した。現在、この19のブランドの製造・販売会社が訴えられているが、他のテスト結果が判明次第、他の会社も提訴される可能性がある。
小規模農家によって栽培され手作業で収穫されるコナ・コーヒーは、7オンス・バッグが25ドルの高価格で取引されている。一方、コロンビアコーヒーの12オンス袋は7ドルである。
(日刊サン 2019.03.16)