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世界自然保護会議  ハワイ文化に彩られて開幕

Bynikkansan

9月 10, 2016

1日木曜日、ブレイズデルセンターで開催された国際自然保護会議のオープニングセレモニーで、ネイティブハワイアンが持つ価値観「クレアナ(責任・使命)」と「マラマアイナ(自然を大切にする)」が観衆に感動を与えた。 10日間開催されるこの大会がアメリカで開催されるのは今年が初めてで、190か国以上から9000人の高官や保護活動家が参加している。

 

地球の気候変動と生物やコミュニティに与える影響が、この会議の最重要課題。 「ハワイはしばしば世界で最も絶滅危惧にある都市として引用される。私達にはマラマに対してクレアナがあります。つまり、私達は自然と文化資源の世話役であるという責任があります」とデイビット・イゲ知事はオープニングセレモニーで述べた。

 

同氏は演説で、「2045年には代替エネルギー使用率100パーセントというハワイ州の目標」も強調した。さらに、島嶼のコミュニティ発展と、文化と生活を支える自然資源の保護を目的とした、国際島嶼パートナーシップにハワイ州が加盟することも発表した。 さらにイゲ知事は「2030年までに州の沿岸部の30パーセントの保護を徹底する」と話した。

 

自然の驚異に関してブライアン・シャッツ上院議員は「長い道のりになる」と基調演説した。シャッツ氏は環境保護の強力な提唱者で、ハワイ諸島北西にあるパパハナウモクアケア海洋国家遺産の拡張を提案した人物。

 

オバマ大統領は31日水曜日に到着し、パパハナウモクアケア遺産の拡張指定を発表、1日木曜日に遺産のあるミッドウェー環礁を訪問した。 シャッツ氏は地球の気候変動はまだ緊急の問題を残していると話すが、「私たちに大きな希望をもたらしてくれるのは、私たちがシェアしているたった1つの地球を守るために、この会場にいる方々がすべてを注いで献身的に努力して下さっているということなのです」と括った。

 

1日木曜日午前には、アメリカ内務長官サリー・ジュエル氏が会見。この中で、パパハナウモクアケア海洋遺産の区域を約4倍に拡張するというオバマ大統領の判断を称賛した。 「ここに集ったアメリカ全土の代表団はオバマ大統領が文化遺産保護システムにパパハナウモクアケア海洋遺産を加えた事を至福の極みで祝っている。世界で最も広大な保護エリアになった」とジュエル氏は喜びを語った。