不注意運転に対する罰金を3倍にする法案がいくつか浮上している。 州の運輸省は危険運転削減のための対策を推進中だ。 昨年ハワイの高速道路で120人が事故死し、州はそのうちの4分の3は回避可能だったと捉えている。
高速道路警察ディレクターのエド・スニッフェン氏は「規則を目にした際に『ペナルティが重すぎるからルールに従おう』と考えらえるような手段を模索しています」と述べた。 提案されている内容は、制限速度超過違反初回の罰金を$500から$1,500に増額、飲酒運転違反初回の罰金を$150から$450に増額、運転中に携帯電話で通話した場合$750の違反切符を発行、同行為が学校や建築現場付近で起きた場合には$900の違反切符を発行する等だ。
弁護士のパット・マクファーソン氏はこの案の効果には懐疑的で「罰金を高くしても必ずしも違反の抑止には繋がりません」と話す。 罰金の増額に対するドライバーらの意見は様々だ。 カイルア在住のステファニー・マリスさんは罰金増額に賛成で、不注意運転が減少する効果があると考えており「道路上で危険な行為を行う人は罰金を科せられるべきです」と話していた。
一方ミリラニ在住のウィリアム・マハディさんは罰金は既に十分な金額だと言う。彼はレッカー車を運転しており、運転中に携帯電話を使用し違反切符を発行された事がある。 彼は罰金増額案に対して「馬鹿げた案だと思いますよ。中流階級や労働階級からの搾取を増やすだけじゃないですか。運転中の携帯電話使用違反に対する罰金は$77程度にすべきだ」と述べた。