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ワイキキの賃貸住宅タワーで起工式

ワイキキのフード・パントリーの跡地に建設が予定されている賃貸住宅タワーの「リリア・ワイキキ」の起工式が9月10日に執り行われた。

 

2021年後半に完成が予定されている同タワーは、カナダに本拠地を置くブルックフィールド・プロパティ社が開発している402戸の市場価格のユニットを持つ28階建てのタワーで、フードランド・ファームズの関連会社のフルサービスの食料品店、その他の小売店、庭園が備えられる。

 

ワリーナ通りとカネカポレイ通りの間の約2.5エーカーの同敷地は、クイーンズ・ヘルス・システムの系列会社から65年間賃貸される。 ブルックフィールド社の関係者によると、リリアはこの20年以上の間にワイキキに建設される最初の賃貸アパート・タワーで、地元の働く人々に住居を提供するという。

 

また、91戸のアフォーダブル住宅がホノルルの中間年収の80%までの世帯に30年間賃貸される。市のガイドラインによると、最高月額家賃はスタジオで1,390ドル、1寝室で1,563ドル、2寝室で2,067ドル。

 

入居者の年収制限は、一人世帯で6万7500ドル、カップルで7万7150ドル、4人世帯で9万6400ドルである。最初の53戸のアフォーダブル住宅の抽選会は12月頃に予定されている。

 

残りの38戸の申し込みは竣工間近になるという。 ヒルトン・グランド・バケーションズは今年初め、リリアの2ブロック山側のキングズ・ビレッジの商業施設を取り壊し、191戸を持つ32階建てのタイムシェア・タワーの建設を開始した。完成は2021年末の予定。

 

キングズ・ビレッジ跡地の西側のプリンセス・カイウラニ・ホテルも、1,009室の客室を持つ33階建てのタワーを再開発しており、2022年半ばの着工予定である。

 

リリアの開発は、同じくクイーンズが所有する敷地のインターナショナル・マーケット・プレイスの再開発とともに検討され、クイーンズに追加の賃貸利益をもたらした。

 

ブルックフィールド社によると、「リリア」は、ハワイ語でユリを表し、かつて敷地内に庭を所有していたエマ女王のお気に入りの花であったリリアにちなんだものであるという。

 

市は、タワーの260フィートの高度制限をさらに25フィート高くすること、容積率を37%増加させること、セットバック制限を若干緩和すること、を認可した。この条件緩和は、開発認可の一部である。

 

ブルックフィールド社は、リリアの総工費を明らかにしていないが、91戸のアフォーダブル住宅は地域社会に2千万ドルの利益をもたらすとコメントした。

 

 

(日刊サン 2019.09.28)