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ワイアナエ渓谷 山火事 森林保護地区も被害

Bynikkansan

11月 26, 2016

土地と自然資源省の消防士は19日土曜日、ワイアナエカイ森林保護地区で消火作業に奮闘した。ヘリコプターが出動し上空から急斜面へ放水を行った。 DLNA(土地と自然資源省)の広報担当であるデボラ・ワード氏によると、保護地区の低層の消火活動のため16人の地上対応要員とヘリコプター数台を同省から派遣した。

 

「急斜面の地形でしたが、ワイアナエ山脈の高層ではありません」とワード氏は19日土曜の朝話していた。「現段階では固有種や絶滅危惧に影響はないとみられます。しかし現状を把握しなければなりません」 ワード氏は、森林保護地区のうち約400acresが山火事の影響を受けたと述べた。該当地域にはギニアグラスの密集地やコア・ハオレ、シルクオークと他の外来種が生い茂っていた。

 

出火したのは17日木曜日夜で、ワイアナエ渓谷全体で2000acresが燃えたと推定されている。18日金曜日の強風に煽られて、中古車数百台を置く自動車部品店を含んだ住宅地まで火が及ぶ恐れがあった。しかし、ホノルル消防局隊員の尽力で火を押し留めた。 森林保護地区が山火事の被害にあった為に、DLNAの森林と野生動物課が19日土曜日には指揮を執った。ホノルル消防局は支援に回り、ヘリコプターの燃料補給や整備のために使用する消防車やウォータータンクを提供したが、地上での消火活動には当たらなかった。

 

消防局は人口の多いワイアナエ渓谷の低層部は安全であると報告した。 「低層区域は安全です」とホノルル消防局の情報公開担当官であるデイビッド・ジェンキンス氏は話す。

 

「すっかり火は食い止められています。渓谷の内部はどれも問題ありません。必要な事や心配があれば、ホノルル消防局に要請して下さい。安全を保持するために出動して必要な対応をします」 ジェンキンス氏は、調査官がまだ出火原因を究明していないが天候が被害を拡大させたと述べた。

 

「今回の被害について主な要因となったのは強風だとみなされています。火が燃え広がるのを速め、初期段階での消火活動の妨げとなりました」 前回大きな山火事があったのは2012年6月で、森林保護地区400acresを含めた渓谷の高層1200 acresに火が広がった。