モンサント社のアグリカルチャービジネスに反対する国際デーの一環として、ハワイ諸島各地でも反対者が集まり、ココナッツの木を植樹し、サインを掲げた。
反対者らは、モンサントのような企業が畑に農薬を散布することで、コミュニティに多大な影響を与えると抗議。反対者らは、アグリビジネス企業がハワイを農薬や遺伝子組み換え作物の実験場として使用するのを中止することを求めている。
「ハワイから撤退してください。彼らが営業を中止するところが見たいのです」ホノルルで教師をしているダイアン・マーシャルさんはコメントした。ワイキキでは、デューク・カハナモク像の前で男性がガスマスクをかぶり、農薬の危険性についてデモンストレーションを行った。ビキニを着た別の参加者たちは、観光客に話しかけ、なぜハワイで遺伝子組み換え作物を生産してほしくないのかを訴えた。
「この反対運動をワイキキで観光客と共に行う利点は、ハワイの問題について観光客に気づきを与えることができることです。ハワイは単なるパラダイス以上の場所なのです」ホノルル在住のナサニエル・ウィットテイカーさんは語った。
一方、マウイ島では、地元の農業を活性化するため、モンサントに反対するグループが、畑で作物の種をまいて一日を過ごした。推定200人のデモ参加者は、2エーカーの敷地にサツマイモやバナナ、そして100本以上のココナッツの木を植えたと「GMOフリーマウイ」のコートニー・ブラッチさんが述べている。
「ヘルシーな作物を自分で育てることで、自らが持続可能になる力が自分にあることを、私たちは知っています」とブラッチさん。
マウイのグループには、ニール・ヤングが参加し、間もなく発売されるアルバム「ザ・モンサント・イヤーズ」からの曲を演奏した。
「ニール・ヤングがこのイベントのためにこの畑に来てくれたなんて、本当に驚きです」とブラッチさんは語った。「(モンサントのような)化学薬品企業は、土地に害を与え、サンゴや海、魚に害を与えています」
モンサントのスポークスウーマン、モニカ・アイヴィー氏はEメールで「彼らには異なる視点があることはわかっています。また、モンサント・ハワイは、食物や農業について開かれた対話の場を持つことを約束しています。安全性は、当社の最重要事項であり、私たちは生産物全てに対して、厳しく幅広いテストを実施しています」と述べている。