8月16日に完成予定のモイリイリの学生用アパートタワー「ハレ・マハナ・アパートメンツ」で、私有道路の使用を巡り訴訟が起こっている。タワー建設地に面するカフナ・レーンを所有する地元の投資事務所マルヒア・グループが、カフナ・レーンがタワーの駐車場にアクセスする唯一の道路となることを問題視。590人の学生が使用するタワーの通行がレーンの過剰な負荷となり、安全でないと主張している。マルヒアはタワーの計画は認識していたが、全ての車両の交通がカフナ・レーンを経由する構想であることは2017年1月まで知らなかったとし、同月に州裁判所にカフナ・レーンの使用計画を禁止する差し止め命令を求めた。ハレ・マハナの開発業者ラコニア・デベロップメント社とEdRカレッジェイト・ハウジングは、交通プランは市が承諾済みであり、道路使用を制限するマルヒアの主張が許可されるべきではないと反論している。 ハレ・マハナはスタジオ・タイプから4ベッドルームの間取りの195ユニットを有する14階建てのタワーで、建設予算は1億1000万ドル。地上階には小売店舗が並び、駐車場は住民用70台、来客用130台、原付バイク84台、自転車208台のスペースを備える。隣接した地主同士の私有道路の所有権と使用を巡る紛争はオアフ島で他にも起きている。 現在係争中のケースで最も困難と見られているのは、多くの店舗も並ぶカカアコの8つの道路で道路の使用は認めるが路上駐車には料金の請求を求めているケース。州裁判所で係争中のこのケースと同様、ハレ・マハナも道路使用の行方は裁判官の決断に委ねられる。 双方は交渉を続けているが同意に至るまでは難航しそうだ。開発側は8月16日以降入居者のカフナ・レーンの使用は問題ないと見ている。次回法廷は2019年8月の予定。
写真・参考サイト:https://www.http://halemahana.com/?gclid=CjwKCAjw2MTbBRASEiwAdYIpsca_21ayMGaQVvmuOpWMJHTxomMG6SkXU4-gbVGhNneQUbePkZtIjhoC5gMQAvD_BwE
(日刊サン 2018.08.11)