10月8日朝、モイリイリ・トライアングル公園で式典が開催され、2カ月前に伐採されたバニヤンに代わりアメリカネムノキ(monkeypod)が記念植樹された。市長初め多くの関係者が出席した。 クリタマムシの被害で8月初旬に伐採されたこの樹齢100年のチャイニーズ・バニヤンは、この地区に最初に移民してきた柏原喜八さんとシカ夫人を偲び植樹されたものである。 柏原夫妻は、プランテーションで働くために日本から来布し、後にハワイ初の相撲道場と日本語学校を創設した。植樹されたアメリカネムノキは、モイリイリで生まれ同地域社会に貢献したハリー・G・ヨシムラ氏に捧げられたユニバーシティー通り沿いのバニヤンに比べて小ぶりだ。このバニヤンはクリタマムシ被害に遭っていない。 両方の木の前には、日本人移民の地域貢献を讃えた記念プレートが1994年4月に設置された。 「長く生き続き、柏原家の物語を後世に伝える木を植えたいと思っていた。そのため、この地域で強く生き続けているアメリカネムノキを植えた。この木が大きくなり、その木陰に多くの人々が集まり、この榊原家の物語を物語るだろう」とコールドウェル市長は語った。 市は2025年までにホノルルの都心部に10万本の新しい樹木を植える計画である。 孫のファクソン・ハヌナ氏によると、「千田川」の四股名を持つ柏原喜八さんの身長は6フィート以上、体重は200ポンドを超え、ロングズ・ドラッグ(旧スター・マーケット)がある場所に相撲道場を設立した。 喜八さんの息子の一人、ハンス・ハンクロウ・カシワバラ氏は、ホノルル警察本部初の二世署長となった。ひ孫のロリ・ヒラマツさんは、「我々がこの木を見ると、自分のルーツを思い出す。我々の祖先がどのくらい地域社会に貢献したかを思い浮かべ、それをずっと守っていきたいという気持ちになる」と語った。
(日刊サン 2018.10.18)