フラの祭典メリーモナークフェスティバル開催により、何千人もの人々がハワイ島ヒロへ訪れることが予想され、ハワイ州保険省は、ハワイ在住者と観光客に、デング熱の発生にさらなる注意をするように呼びかけている。
州職員は、過去数週間でデング熱発症数は減速してきているものの、まだ終息してはいないと強調し、一般の人々には可能な限り危険を回避するようにと話した。
メリーモナークフェスティバルの主催者は、イベントへ向けてハワイ州シビック・ディフェンスと連携をとっている。また、チケットの売上は落ちてはおらず、多くて6,000人が参加すると予想している。
24日の朝、メリーモナークフェスティバルが開催されるアフック・チネン・シビック・オーディトリアムやエディス・カナカオレ・スタジアムの地域一帯に殺虫スプレーをまき、デング熱をもたらす可能性のある蚊を駆除した。
保健省のジェイソン・デ・ラ・クルス氏は、「これはあらゆる蚊に刺されないようにするための予防対策です」と話した。 ハワイ州は、フェスティバルを数日後に控え、参加者に被害が及ばないよう主催者側に対策を指示し、ファイト・ザ・バイト・キャンペーンを続行中だ。
同フェスティバルのボランティアメンバーによると、参加者たちはデング熱についてあまり心配をしている様子はないと話す。 会場周辺の全てのホテルも1週間満室となっていることから、ボランティアたちは、フェスティバルは通常通り行われると予想している。
デ・ラ・クルス氏は、訪問者たちには十分に蚊に注意し、自らの身を守って欲しいと語る。 保健省は、訪問者たちには、滞在中に蚊に刺されないように努力するようアドバイスし、以下の予防策を薦めている。
・外出時、特に小さな子どもは、虫除けスプレーをすること。
・ロングパンツや長袖、靴下など肌を覆う服装を着用すること。
・蚊が多くいるような場所でのアクティビティはなるべく避けること。
保健省はヒロ住民に対し、これらの対策案に加え、蚊の発生の予防策を立てるよう、以下のアドバイスをしている。
・家の周りに、水が溜まるようなバケツや容器を処分し、水たまりをなくす。
・漏水している蛇口や水がしたたり落ちる屋外用のホースを修繕する。
・アナナスなど、水分を必要とする植物を栽培する際は、殺虫剤を使用する。
・雨樋や排気口をこまめに清掃する。
・蚊を屋内にいれないために、網戸やジャロジー窓の修理をする。
・古タイヤなど、水の溜まりそうなものを処分する。
保健省は、昨年9月から実際に蚊から感染した可能性のあるデング熱の症例は1例ではあるが、デング熱発症は263件あったことを認めている。