メドウ・ゴールドの親会社でダラスに本拠を持つディーン・フーズ社は11月12日、連邦破産法第11章(チャプター・イレブン、会社更生)を申請した。
ディーン社は、メドウ・ゴールド社をデイリー・ファーマーズ・オブ・アメリ(数千の農家が所有する生協組織)に売却する交渉に入っており、ハワイの牛乳供給に影響を与えることはないと予想されている。この売却が成立すれば、メドウ社は、この20年で4番目の本土のオーナーに所有されることになる。
メドウ・ゴールドは1897年、オアフの7つの酪農家がデイリーメンズ・アソシエーション社を設立したのが始まりである。デイリーメンズ社はその後、カンサス州トピカのコンチネンタル・クリーマリー社からメドウ・ゴールドのブランド使用権を獲得し、1929年クリーマリー社の子会社となった。一方、クリーマリー社は1953年、ベアトリス・フーズと合併し、デイリーメンズ社は1962年、メドウ・ゴールド・デイリーズ・ハワイに改名された。
ベアトリス社は、1986年に当時世界最大の酪農会社ボーデン社に買収された。その後、メドウ・ゴールド社は、1997年サザーン・フーズ社に、また1999年スイザ・フーズ社に買収された。スイザ社は2001年、ディーン・フーズ社を買収し、その名を継続使用している。
メドウ・ゴールドは2001年、搾乳場を閉鎖し、加工と販売に集中し、現在はホノルルとハワイ島のヒロに乳製品加工施設を運営している。
(日刊サン 2019.11.23)