ディズニースタジオが、ハワイの14歳の少女を最新作『モアナ』の主人公の声優に抜擢したと発表した。 古代オセアニアのマスター航海士になりたい勇敢な少女、モアナ役をミリラニに住むアウリィ・クラヴァロさんが演じ、半神半人のマウイの声を担当するドウェイン・ジョンソンと共演する。 クラヴァロさんは、新作ディズニーのヒロインになりたい人が大勢いる中で、自分がこの役をもらえるとは思わなかったと、記者会見で話している。
クラヴァロさんは、これまではただ学業に専念していたと語った。
「自分にチャンスがあるなんて思っていませんでした」と彼女は会見で話し、「私は幼いの頃、歌いながら家中を踊り回っていました。私の中では、あれがパフォーマンスで、その感覚が大好きでした。でも、まさかディズニー映画のモアナになって、自分の文化を伝えていくことになるなんて想像もしていなかったんです」と語った。
物語は、2000年前のオセアニアを舞台に、「勇敢な少女が、彼女の祖先が果たせなかった不可能と思われる旅を可能にする」というテーマで、モアナが架空の島に航海の旅をしていく。旅の途中、マウイと出会い、航海をともにし、「広大な海で恐ろしい怪物や暗黒の世界」に対峙する。
『リトル・マーメイド』『アラジン』『プリンセスと魔法のキス』などの名作を生んだ大御所ロン・クレメンツ氏とジョン・マスカー氏が共同で監督をする。 二人は、クラヴァロさんの才能にとても感銘した。
「アウリィは、オーディションでとても度胸があったので、2次審査に呼ぶことにしました」とマスカー氏。「彼女は陽気で茶目っ気があります。弱い部分もありながら、目の前の困難に怯まないと姿も表現することもできるのです。彼女のポリネシアンのバックグラウンドが、家族との絆や一生懸命さ、そして音楽を表現する手助けとなっています。モアナの性質が、彼女にも備わっているのです」と語った。