世界最悪の害虫と呼ばれる「リトル・ファイアー・アント」が繁殖しているミリラニ・マウカの6エーカーの地区で、最近行われた調査ではこの害虫が発見されなかった。
強力な小さい虫の根絶プロジェクトにおいて、成功の兆しが見えてきたことを農務省は発表している。複数の団体が調査を行い、8回予定されているアリの殺虫駆除のうち5回が完了した。
リトル・ファイアー・アントは2軒の住宅に侵入し、住民を刺した。また、その家族の1人によると、小さい子供が数年前にベビーベッドの中でこのアリに刺されていたという。当局が最初に注意報を発令したのは6月だった。
5月、同職員はワイマナロの6エーカーの区画の駆除作業を開始した。ここには草や木が生い茂った3.5エーカーの敷地も含まれ、緩衝地帯となっていた。作業のためには藪を切り開かねばならなかった。
アリは小さいが、痛みとみみずばれを引き起こす。駆除の費用は莫大なものとなる。ファイアー・アントがオアフ島でコロニーをつくってしまった場合、今後数年間は年間1億7000万ドルの費用がかかるとハワイ大学の調査で見積もられた。
このアリはサウス・アメリカ原産で、淡いオレンジ色をしている。木や植生の中、地面、建物、住宅の中に巨大なコロニーをつくる可能性がある。