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マーケット・シティが創業70周年

Bynikkansan

3月 23, 2018

それまでは野菜畑だった場所に1948年、マーケット・シティ・ショッピングセンターが建設され今年で創業70周年を迎えた。同センターの代表サンドラ・オー・フォン氏は、当時国内を席巻したショッピングセンター開発に理想的な場所としてこの地が選ばれたと語る。「近隣のインフラは既に成長できる状態で設備されていました。当時ワイアラエ・アヴェニューに繋がる道路が建てられていたカイムキはすでにホノルル郊外の都市として確立されていました」と同氏。カイムキの開発が開始されたのは1890年代後半で、ワイアラエ・アヴェニュー沿いの土地は1エーカーおよそ500ドルだった。しかし1900年1月にチャイナタウンで大火災が発生、6000人を超える人々が新しい居住地を探す中で多くがカイムキへ移住し、この地域の魅力が高まった。ハワイ大学マノア校が1912年に開校。セント・ルイス高校も1928年にカイムキに移動した。

 

カイムキの街の成長とともに

カイムキのビジネス地区の開発が始まったのは1930年。道路が舗装され歩道も整備された。1940年代には車を所有する家庭が増え、このエリアにも多くの住宅が増設された。そして第2次世界大戦後の新しい開発の流行『ショッピングセンター』が建設される。フォン氏、チャン氏、チュン氏の3家族が1946年ハワイの3.5エーカーの土地をおよそ10万ドルで購入し、後に合衆国上院議員となったハイラム・フォン氏の主導でマーケット・シティ社を設立。センター開業の1948年、野菜も肉も1カ所で購入できるスーパーの先駆けであるフードランド1号店が開店した。ホノルルで初めて建設されたショッピングセンターは、1947年開業のアロハ・ショッピング・センター・ワイパフで、マーケット・シティが2番目。アラモアナ・センターは1959年に開業された。マーケット・シティは巨大テナントであるティンバー・タウンの撤退や、H-1フリーウェイの建設といった苦難を乗り越えて迎えた70周年を祝い、3月24日に祝賀イベントを開催。値引きやプレゼント、特別なフードやエンターテイメントが用意される。

(日刊サン 2018.03.23)