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マリオット従業員スト、労使交渉の予定なし

Bynikkansan

10月 20, 2018

労働組合のユナイテッド・ヒア・ローカル5に加盟するマリオット・ホテルの従業員は、キョウヤとの交渉が暗礁に乗り上げたため、10月8日から24時間ストに突入した。 キョウヤは、シェラトン・ワイキキ、ロイヤル・ハワイアン、モアナ・サーフライダー、プリンセス・カイウラニ、シェラトン・マウイのマリオット系ホテルを所有している。 2,700人の従業員を代表するローカル5の広報担当ロデラス氏は、ハワイの観光業は7年連続で過去最高の業績をあげており、従業員はその一部のお裾分けを享受したい、と述べた。スト参加メンバーは、週30時間のストに参加し、組合から週300ドルを受け取っている。 同氏によると、新合意内容は、その他20のローカル5のホテルでの交渉のたたき台となるので、キョウヤと合意出来るまで他のホテルでの交渉を開始しない。7,700人のマリオット従業員が、ハワイを含む全米8つのエリアでストを行っている。 同組合は、ハワイでは、3ドル/時間の賃上を要求しているが、キョウヤは賃金と福利厚生を合わせ70セント増を提示している。 ストがシェラトン・カウアイとマリオット・ワイキキビーチに拡大する可能性がある。 ストが州の観光経済に影響を与えることは歴史が証明している。 ローカル5が22日間のストを行った1990年3月には、訪問者数が3%近く減少した。近隣島で10週間のストがあった際には、元バーンズ州知事が交渉担当者を2回招き合意を促した。 スト中のホテルの顧客は、サービス低下等に不満を募らせ、地域住民はストの騒音や混雑に戸惑っている。 専門家は、ホテルの価格設定と予約に大きな影響が出る懸念があり、キョウヤは予約を取り戻すために宿泊料金を下げる可能性もあり、他のホテルの料金低下につながりかねない、と述べた。

 

(日刊サン 2018.10.20)