ネイティブ・ハワイアンの聖地であるマウナケアの山頂付近に建設が予定されている巨大天文台の工事を防ぐための一環として、天文台建設に反対する人たちが道路をふさいだ。
50人以上の反対者が、3月30日月曜日、路上バリケードを作り、マウナケア山頂に向かう労働者を乗せた車を15台ほど停止させた。ハワイ・トリビューン・ヘラルド紙が報じた。一部の人たちは、14億ドル・30メートルの天文台を、山頂を汚すものとみなしている。
現代ハワイアン・ミュージックと伝統的なハワイアン・ミュージックが流れる中、マウナケア・ヴィジターセンターの外で、反対者らは道路を横切り前後に行進した。
労働者らは道路の封鎖のために山を下りるまでに8時間以上待たされたと天文台プロジェクト・マネージャーのゲイリー・サンダース氏は伝えた。
「公道を経由したアクセスが、反対者らによって封鎖されています。私たちは、取締によって山頂にアクセスする権利を持った労働者が山頂に行けるよう、辛抱強く待っています」とサンダース氏は述べていた。
警察は傍観していたが、反対者らへの行動は何もしなかった。警察は安全を第一に考えていると、ハワイ・カウンティ警察署のリチャード・シャーロック局長は述べた。
「私たちは科学に反対しているわけではありません」と、ホノカアのラナキラ・マンゴイルさん(27)は説明している。「私たちは天文台そのものに反対しているわけではありません。建設地の選択に対して反対しているのです」
地球から最も遠く、理解するのが最も難しい宇宙の神秘を理解するための観測地として、マウナケアは理想的な場所だと天文学者は考えている。
この天文台の建設によって、フルタイムの建設の雇用が300人分発生し、定職として120から140のポジションが期待されている。反対者らは、雇用の発生がマウナケアの更なる開発を正当化するわけではないと述べている。
工事の反対者らは、工事の装備が到着した後、先週からほぼ24時間体制でビジターセンターの外に待機している。
また、反対者らは、10月の施行式も中断させていた。