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マウイ島イアオ渓谷 立ち入り厳禁

Bynikkansan

3月 11, 2017

マウイ島イアオ渓谷州立公園の立ち入り禁止の看板を無視して侵入する人が日常的に報告されていると土地自然資源省が発表した。違法行為を犯して大規模な修繕工事中の渓谷を訪れようとする人が後を絶たない。
州立公園は9月に起きた洪水によって被害を受け、見学するには危険なため大規模な修繕工事が先月から始まった。しかしながら、公園内に入ろうとする人がほぼ毎日報告されているという。
「公園が閉鎖中だと看板を掲げているにもかかわらず侵入しようとする人がいるのも問題ですが、本来の問題は公園内は大変危険な状態にあるという事です。誰にも怪我を負って欲しくないのです」と、マウイ地域州立公園管理者のラリー・パチェコ氏は話す。さらに、安全性の問題だけではなく、違法である事も加えた。
「公園への立ち入り禁止を厳守してもらうため、警察官に定期的に見回ってもらわなければなりませんでした。特に週末や祝日には重点的に見回る必要があります」パチェコ氏がイアオ渓谷に訪れる度にほぼ毎回、公園に進入する人を見かけているという。指摘すると謝罪して立ち去る人が多い中、なおも入園を許可するよう訴える人もいる。
マウイ郡当局は、公園での違法駐車も大きな問題だと話す。
「現在は交通問題にも直面しています。違法駐車した車が近隣地域への道路を塞いでいるのです」と、マウイ郡通信連絡課ディレクターのロッド・アントン氏は述べた。同氏は違法駐車には罰則を科す場合もあると話す。「現在、住民の皆さんには公共の道路を塞ぐ違法駐車を見かけたら警察を呼ぶようにお伝えしています。通報があれば私達が駆けつけ、警告を与えるか違反切符を発行するでしょう」
マウイ郡は目前に迫ったメリー・モナーク・フェスティバルについても懸念している。フラ・ダンスの団体は、儀式的な目的でシダの葉やティの葉、花を渓谷から採取したいと希望するだろう。
アントン氏は、フラダンサーの立ち入りと採取には協力するつもりだと述べた。しかしフラダンスの指導者の中には、公園の閉鎖が良い事だと支持する意見もあるという。
「渓谷は今まで過酷な状況にあったので、良い休養になると思います。人が関わらずにそっとしておく時間も必要でしょう」とカマカ・クコナ氏。「渓谷にも、人々が歩き回って踏みつけたり蹴ったりしない癒しの時間は絶対に必要です」
ハワイ州当局はイアオ渓谷州立公園の再開を6月に予定している。