アメリカ上院議員マジー・K・ヒロノ氏とマウイ州下院議員ジャスティン・ウッドソン氏が、アメリカ市民権・移民サービスの試験プログラムとしてマウイ島に1週間、生体識別検査所を設けることを、2月初めに発表した。
指紋と顔の識別を含むバックグラウンドチェックのための生体識別検査は、2月27日から3月3日まで実施される。 生体識別検査の対象となるのは、市民権やグリーンカード、労働許可等のステータスの変更を要する外国人。
国際入国審査議会によれば、生体識別による検査システムはビザ超過滞在者を追跡する目的で、1996年から陸海空すべての経路の入国・出国時に義務付けられた。しかし実際は、9/11の事件後に入国時の検査システムが導入されたものの、出国時に至ってはいまだに実施されていない。
D・トランプ大統領が移民関連の大統領命令に署名した事により、生体識別による入国・出国追跡システムの迅速な完備が求められている。 現在、マウイ島に住む移民は、生体識別検査と面接を受けるために、ホノルルまで出向かなければならない。
「近隣の島に住む移民にとっては、仕事や学校の時間調整に加え、アメリカ市民権・移民サービス手続き料金も負担となっています。これらが移民やその家族、特に女性にとっては重荷となっているのです」と、ヒロノ氏は報道会見で話した。
「マウイ島に生体識別検査所を置くことで、マウイ島に住む人々に公平にサービスを提供し、移民の家族が直面している経済的な負荷を軽減したい」と同氏。 生体識別検査所は、ラハイナの2780ケカア・ドライブにあるロイヤル・ラハイナ・リゾートに設置される。詳細な情報は全米市民権・移民サービス1-800-375-5283に電話するか、Hawaii.CommunityRelations@uscis.dhs.govまでメールを。