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マウイ島 望遠鏡反対者 別の抗議運動を計画

Bynikkansan

8月 22, 2015

ハレアカラの頂上に建設中のダニエル・K・イノウエ  ソーラー望遠鏡に対する議論で、新たな対立が起こっている。

 

19日水曜日深夜、高さ1万フィートのハレアカラの山頂に、建設用の部品や物資を乗せた特大トラックの運搬車両隊が送られる予定であるという発表を聞き、この3億4千万ドルをかけたプロジェクトに反対する人々が、抗議運動を計画しているという。

 

20名のデモ参加者たちが7月30日、巨大望遠鏡の一部の輸送荷物を頂上に行かせまいとブロックしようとしたとして逮捕された。

 

カコオ・ハレアカラのリーダーであるカヘレ・デュークロー氏は、水曜日の輸送に対し、何らかのアクションを計画しているが、まだどんな行動に移るかは未定であると言う。グループは17日月曜日にミーティングを開催し、戦略を話し合う予定。

 

「我々のゴールは、彼らに頂上に行かせないことです」と、ハワイ大学マウイカレッジのハワイアン・スタディーの教授でもあるデュークロー氏は言う。

 

カコオ・ハレアカラは、マウナケア山頂の30M望遠鏡建設を止めることに成功した人たちに刺激を受けて立ち上がった新しい団体である。

 

イノウエ望遠鏡プロジェクトマネージャーのジョセフ・マクマリン氏は近日中に予定される抗議運動についてeメールで取材に答え、「我々は全ての人が平和的に主張する権利を有することを尊重していますので、同じように我々の法的権利についても尊重して頂けたらと思います。」と述べた。

 

マウイ警察も以前の取材で平和的抗議運動の権利は尊重するが、それは「適格なマナーをもって」であると答えている。

 

もし予想通り水曜日に抗議運動が起きた場合、それは3度目のプウネネのセントラル・マウイ・ベースヤードからハレアカラの頂上への望遠鏡資材の輸送妨害行為になるだろう。

 

6月24日に行われた最初のデモ運動では資材運搬車の妨害に成功した。しかし、2度目の7月30日にはマウイ警察が20名の抗議者を逮捕し、究極的には失敗に終わった。

 

抗議運動中、5人のデモ参加者がダクトテープで繋いだ塩化ビニール製のパイプに腕をいれ手をつなぎ、車両の前で立ちふさがった。運搬車が火山を登っていくために警察官たちはノコギリを使って何時間にも渡りパイプを切断する作業に追われることとなった。

 

ハレアカラの頂上のハワイ大学科学シティシティー氏エリアに建設中の、旧名アドバンス・テクノロジー・ソーラー望遠鏡で知られる14階建てのイノウエ望遠鏡は八割方完成している。

 

2019年に完成予定のこのプロジェクトは、世界最強のソーラー望遠鏡になると期待されており、約22年間の太陽周期2回分で、前代未聞のレベルで詳細に太陽を検証することが可能になると言われている。

 

ハワイ州の最高裁では、州が発行したプロジェクト保全使用許可に対する挑戦の利点に重きを置いている。ネイティブハワイアンの団体キラキラ・オ・ハレアカラは、10年にわたってこのプロジェクトと戦っており、裁判所が建設停止にすることを望んでいる。

 

カコオ・ハレアカラのリーダーたちは、このプロジェクトは裁判で論争中にもかかわらず、聖地と言われている山頂への建設続行が許可されていることに憤慨している。

 

水曜日の運搬車隊は、3台のセミトレーラーと多様なサポート車両で編成され、2〜5mphのスピードで、23フィート以上の幅の荷物を運ぶ予定。ハレアカラ国立公園への道は、特別使用許可をもって移動が可能となる。

 

ハレアカラ国立公園は、火口への道と頂上への道は、運搬車隊が火口のそばを移動する水曜日の夕方6時から木曜日の午後2時まで閉鎖され、ハレアカラ・ビジターセンターは、木曜日は終日閉館となる。oyrijekuto shatai