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マウイとカウアイでスクールバスの運転手が不足

マウイのアラン・アラカワ市長が、運転手不足により250名の生徒が利用するスクールバスの運行停止を発表した。

アラカワ市長は4日、新年度開始前にバス問題を打開するため州の教育局と大手観光バス運営会社のロバーツ・ハワイと面会。しかし解決策には至らず、生徒の保護者にスクールバス以外の通学手段を検討して欲しいと呼びかけた。

教育局も同様の呼びかけを繰り返し、この問題について謝罪した。「検討を重ねましたが、ライセンスを持つ運転手の確保ができませんでした。一時的にご不便をおかけすることを謝罪いたします。運転手が雇用出来次第、バスの運行を再開いたします」と、教育局副局長のダン・カールソン氏。

運行が停止されるのは、ラハイナルナ高校と、ボールドウィン高校の9年生から12年生のバスと、イアオ中学校の6年生から8年生のバス。スクールバスの利用が出来なくなった生徒には、マウイ・バスのユースパスが無料で提供される。

マウイ高校の場合は、一時的にバスのルートが統合されるため待ち時間が長くなる。問題が解決されるまで生徒には無料のスクールバス・パスが与えられる予定。

この運行体制は新年度初日の8日から施行され、州が十分に運転手を雇用できるまで継続される。州は給与額の増加やボーナスを用意して運転手の求人を行っている。特別支援教育を受けている生徒にはバスの運行体制変更による影響は無い。

教育局はカウアイ島でもカパア小学校、カパア中学校、カパア高校、エレエレ小学校、ワイメアキャニオン中学校、ワイメア高校の6校のスクールバスの運行ルートを統合すると発表。

カールソン氏は「バス運転手の人員不足に伴い6校のバスルートを統合します。その結果、バスの運転距離は長くなり、生徒の皆様にはバスの遅延や通学時間が増える事が予想されます」と述べた。