9日日曜日夜、ワイエフで起きた被害額$400,000の住宅火災は、充電機器に装着されたリチウムイオン電池が出火原因だった可能性を強めている。
アラカイストリートの住宅に消防員が到着したのが午後10時27分。窓から火が燃え盛る様子が確認できた。隊員達は午後10時47分には火を封じ込め、10日月曜日午前1時24分に消火活動を完了させた。被害額は建物が$300,000、家財道具で$100,000とされる。
ホノルル消防局消火主任のエドワード・タオモト氏は「被害住宅の住人は当時在宅しており、煙の臭いに気付いた」と、話している。住人が寝室のドアを開けた時にはベッドが燃えており、家から避難。住人の容態に別状はないもようだ。
当時の状況をタオモト氏は、「出火30分前に、電気コンセントに繋がれたUSB充電機器にリチウムイオン電池が装着されており、充電器とバッテリーがベッドの上に置かれていた」と話す。
電池は独立型3.7ボルトの充電式で、単三乾電池と同じ形状。充電器のUSBタイプの電気コードは従来の110ボルトの壁に設置されたコンセントに繋がっていた。このリチウムイオン電池はヘッドランプタイプのライトと、電気たばこに使用されていたという。
火災調査官は火が上がり始めたのは寝室だと述べたが、原因の特定はできなかったと、タオモト氏は話している。
住宅に住んでいた成人3人と子供3人は家を失い、赤十字の支援を受けているという。消防局は「部屋で出火があった場合、脱出前に建物内のドアを閉めて来るべき」と話し、消防隊員も「出火元の部屋のドアが閉まっていることで、熱、煙と炎の広がりを制限することができる。この火災では、寝室のドアが開けられたままで広間や他のエリアに火が広がるのを容易にしてしまった」と話している。