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ホームレスの女性がプロゴルファーを救出

Bynikkansan

1月 19, 2015

プロゴルファーのロバート・アレンビー選手がホノルルで強盗に襲われた後、ホームレスのシャレード・ケアネさんがアレンビー選手の命を救った。

1月17日土曜日午前1時30分ごろ、カピオラニ・ブルバードとピイコイ・ストリートの山側・ダイヤモンドヘッド側をケアネさんが自転車で通りかかったところ、アレンビー選手がプランターに座っているのを見つけた。アレンビー選手は顔から出血しており、ケアネさんは助けが必要な人を無視することはできなかったと話している。

ホノルル警察は第二級の強盗事件として捜査をしている。

アレンビー選手の記憶によると、ホノルル・デザインセンターのアミューズ・ワイン・バーでのディナーの後、デザインセンターの向かいに座っていたという。

アレンビー選手は、ケアネさんの知っているホームレスの男性2人と話していたので、2人がアレンビー選手を助けようとしているのだと思っとケアネさんは説明している。

「私がそこに着いたとき、3人は口論を始めたので、これはよくないと気づきました。彼をここから連れ出さなければと思いました」ケアネさんによると、2人の男性はアレンビー選手から金品を奪おうとしていたという。「状況がよくわからなかったので、とにかく彼を逃がさなければと思いました。3人はまた口論を始めました。私は彼に“私と一緒に来て”といいました。彼が私を信頼してくれてよかったです」

ケアネさんとアレンビー選手は、すぐに1ブロック先のオリジナル・パンケーキ・ハウスの向いまで歩いたが、男性2人は後を追いかけてきた。

歩きながら、アレンビー選手はポケットに入っていたクレジットカードを除いて、所持品をすべて失っていることに気づいた。2人組はアレンビー選手がATMからお金を引き出させようとしていたのだとケアネさんは理解した。

ケアネさんによると、アレンビー選手は財布と電話を返してもらえるならば2人組に500ドル払うと言った。ケアネさんは2人組にこの取引を提案した。しかし2人は電話は持っていないと答えた。

アレンビー選手によると、2人は電話を持っており、お金を提供すれば電話を返してくれると考えていた。

ケアネさんはアレンビー選手のところに戻り、2人組の答えを伝えた。そして、この場から離れる必要を感じた。

「2人は私たちの後をついてきたので怖かったです。神が天使を使わしてくれて本当に感謝しています。あの時点では、私にも助けが必要でした」

ケアネさんが「天使」といったのは、軍の救急救命治療士で、血を流しているアレンビー選手を助けるためにやってきた。2人組はそれを見て怖気づいたとケアネさん。

「2人組はそれを見て、こちらの方が人数が多くなったので、逃げていきました」

ソニーオープンのためにホノルルを訪れていたアレンビー選手は、ケアネさんとは少し異なる話をオーストラリアのチャンネル7で語っている。

「2人のホームレスの男たちに蹴られました。彼らが私を起こそうとしているのか、生きているかどうか確認しているのかわかりませんでした。そして心優しきホームレスの女性が私を助けてくれて、彼らを追い払ってくれたのです。

私たちは2人組から離れるために走りました。軍の男性が現れたとき、私は叫び声をあげました。明らかに殴られていました。私は彼に“とにかくホテルの部屋に帰って、警察と救急車を呼んでほしい。どこか安全なところに行きたい”と伝えました」

事件が起こったのは、アミューズ・ワイン・バーで食事を終え、勘定を払ってからトイレに行った後、午後11時くらいだったとアレンビー選手は述べている。トイレを出た後に、友達が階下で待っていると誰かに告げられた。

「角を曲がったら、突然殴られました」次に覚えているのは、路上にいたことだという。「とても幸運でした。ホームレスの女性が私の命を救ってくれたのです。」アレンビー選手は自分を助けてくれたケアネさんともう一人の男性に感謝していると述べた。