ホノルル高速鉄道(HART)プロジェクトの最後の20マイル区間において、市は建設の入札業者の資格審査応募を開始した。これにより、この最終区間建設の入札は次の段階に進んだ。
市は昨年、HARTプロジェクトの最終区間(官民パートナーシップ、すなわちP3契約、で行われる)の入札業者の資格審査開始の告示を行った。入札の対象は、市内中心部の最後の4.1マイルの区間、8つの鉄道駅、パール・ハイランズの駐車場とトランジット・センター、の建設に関するものである。
応募は4月12日の午後に締め切られた。市当局者によると、複数の業者が応募したが、州調達法の規制により応募社名や応募社数は明らかにされていない。 HART事務局長兼CEOのアンドリュー・ロビンズ氏は、「HARTと市は協力し提出された書類を精査し、官民共同調達を実行する」と述べた。 このP3契約の建設部分の費用は約14億ドルと予想されており、落札業者は、30年間のHARTの運営・保持契約をも締結し、数十億ドル規模の受注となる。
市は応募の内容を精査し、まず入札参加資格を持つ業者を最大3社に絞り込む計画で、5月3日に、第2段階の入札案内を発表する予定。絞り込まれた企業は市中心部の鉄道建設の費用と技術的詳細を市に提出し、応札することになる。
一部の市と州の職員は、現在行われている92億ドルのHARTプロジェクトに対する連邦刑事捜査(FBIと米国検事局による)が、HARTプロジェクトの入札に悪影響を与えるのではいかと懸念していた。 HARTは連邦大陪審の3つの召喚令状を受け取り何万通もの文書を提出してきたが、連邦刑事捜査がなぜ行われたかは明らかにしていない。
(日刊サン 2019.04.20)