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ホノルル警察署長、教師の銃携帯に反対

Bynikkansan

3月 7, 2018

ホノルル警察署長スーザン・バラード氏は26日、フロリダの高校銃撃事件を受けて提唱され始めた教師に銃を携帯させるという案に、反対する意向を示した。

同氏はセント・フランシス高校で生徒達に向けて行った講演で「警察官は相手と対峙した時に、瞬時に撃つべきか否かという判断を下さねばなりません。我々は常にこの判断を下すための訓練を受けているのです。教師はそうではありません」と語った。

同校の校長であるシスター・ジャンヌダルク・ソウザ氏も教師の銃の携帯には反対している。「私が生きている間にはそんなことは絶対に許しません。断固反対です。私達の教師は銃を持ちません」と同氏。

 

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バラード警察署長は、銃撃犯が侵入した場合はゴム製のドアストップでドアを塞ぐ方が、教師が銃で対抗するよりも防御策として有効だと話す。「警察官が校内で銃声を耳にした場合、直ちに突入し銃撃犯に対応します。外で策が練られるのを待つようなことはありません」と署長は加えた。

さらにバラード署長は生徒達に自身の警察署長就任について語った。以前は教師か獣医を目指しており警察官になるとは想像していなかったという。生徒の1人が女性警察官であることで苦労したことはあるかと質問すると、署長は受けてきた嫌がらせについて率直に答えた。

ホノルル警察署には「女性嫌いクラブ」が存在していたと明かし、警部補からコーヒーを淹れるよう命じられた時は腹が立ったと語る。「面接委員が私に将来どの地位を目指しているかと聞いてきたので、警部になりたいと答えました。その場に居た3人の男性は揃って私の答えを笑い飛ばしたのです」

(日刊サン 2018.03.03)