ホノルル警察署@Jeff Whyte / Shutterstock.com
ホノルル警察委員会が新警察署長にスーザン・バラード氏を選出。ホノルル警察で初めての女性署長となるバラード氏は、就任が決定した25日に「難しい仕事になると思います。しかし皆さんとともに必ず成し遂げられます」と語った。
バラード氏は今後、前警察署長の起こしたスキャンダルに揺らいだ警察への信頼を取り戻し、職員のモラル向上に取り組まなければならない。
「私達は彼女の現状を回復させたいという決意を汲んで署長に選出しました。彼女は警察が負ったダメージを回復させ、必ずや変化をもたらすでしょう」と、署長の選出委員会で副委員長を務めたチャー・トンプソン氏。
選出は25日の午後に行われ、最終候補者との面接後に満場一致でバラード氏に決まった。署長の任期は5年間で、給与は月額191184ドル。
今回の選出は、前警察署長のルイス・ケアロハ氏とその妻、現職および退職した警察官5人による汚職で署内が動揺する中行われた。
ケアロハ氏は12月に退職となるが、退職月と翌月には25万ドルが支給される。20日に逮捕されたケアロア夫妻の保釈金は各10万ドルだった。
ケアロハ氏は8年間署長を務めたが、その間汚職だけでなく、家庭内暴力事件の取り扱い方や複数のケースに対する警察官の対応が問題視されていた。
前署長の事件についてバラード氏は、残念に思い、怒りを感じていると話す。「誠実に、倫理観を持って、市民と警察が協力し前進しなければなりません」と、ホノルル警察勤続32年の同氏は述べた。
前署長の下で勤務していた頃は、氏が前署長の対応を批判することもあり、署内で日陰にいたとも語った。
新署長には州で最も観光客が多いワイキキで続く暴力事件や、州で最も安全な都市ホノルルの印象を維持するための窃盗犯罪発生率への取り組みが課題となっている。
(日刊サン 2017. 11. 4)