市は22日水曜日、パルスポイント財団とCTIAワイヤレス財団が協力して作成した、救命用無料アプリ『パルスポイント』の導入を記者発表した。アプリ利用者は、付近で起きた心肺停止などの事故を、パルスポイントを通じて911緊急通報に速やかに知らせることができる。
現在アメリカ国内の約30州がアプリを導入済みだ。 「このアプリが今まで以上に命を救うのは疑いようがありません」と、ホノルル緊急医療サービスのチーフ、ディーン・ナカノ氏。「全国的に1年で35万人以上に突然の心停止が起きています。心停止が起きた後の生存率は未だに12%しかありません」。ホノルル緊急医療サービスが2016年に対応した心停止の緊急通報は700余件ほどだ。
『パルスポイント』とあわせて、付近の自動体外式除細動器(AED)の設置場所を知らせる、『パルスポイントAED』と呼ばれる無料アプリも用意されている。アプリが分かりやすく図解した心肺蘇生法を表示するので、利用者が必ずしも心配蘇生法を学んでおく必要はないという。 ケニー・スミスさん(43歳)は昨年12月、ヌウアヌのYMCAでバスケットボールのプレイ中に突然気を失い呼吸が停止した。
周りの人が駆け寄って心肺蘇生法を施し、AEDを利用して、脈拍と呼吸が戻った。 「5日後に病院で目が覚めました」と、スミスさん。彼は自身を心肺蘇生法とAEDが命を救う事を証明した『生きる証』だと自負しているという。 パルスポイントの詳細は下記URLから。www.co.honolulu.hi.us/esd