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ホノルル市長が 低価格住宅開発に意欲

カーク・コルドウェル市長はオアフ島に低価格帯の住宅の供給を増やすために、建設時に徴収する下水道接続費用と建設許可費用、公園寄付費用を免除したい考えを明らかにした。 建設業者にとっては百万ドル近くコストが抑えられることになる。 「それらの費用が免除されれば、需要のある価格帯と建設される住宅価格のギャップを埋めるのに一役買うでしょう」と、アヴァロン・デヴェロップメント社長のクリスティン・キャンプ氏。

 

都市管理ディレクターのロイ・アメミヤ氏は、市は他にも考慮している要素があるとし、「住宅が良心的な価格で供給し続けられるよう、建設中の不動産税を免除するインセンティブも検討中です」と話す。 キャンプ氏は低価格帯の住宅開発に対してインセンティブを積む案を評価すると語る。しかし同氏が市に望むのは、全ての住宅購入者のために、開発業者が住宅の在庫を増やしやすくすることだと話す。

 

「価格の点で現在は危機的な状況にあります。私ども開発業者は、この危機を脱するためにあらゆる努力をしなければなりません」 鉄道線路沿いの大規模な開発に加えて、市長の低価格住宅向けインセンティブの適用を受けるのは島内で10戸以上を開発する業者を前提にされている。

 

キャンプ氏は、「この流れは住宅建設に手を出しにくくしています」と述べ、開発業者の中にはリスクを負いたくないと考える企業もあるだろうと話す。 しかし、市は島内全体へアプローチすることで低価格帯住宅建設の負荷を分散させる考えを示している。年間800戸の住宅増設とさらなる開発業者の参入を募ってゆく。

 

「市は開発業者に低価格帯住宅の建設に取り組んで欲しいと強く望んでいます。一丸となって解決策を担っていく必要があります」とアメミヤ氏は述べた。

 

コルドウェル市長はさらに、低価格帯住宅の建設に対して開発業者が低利子で借りられる融資や、低価格住宅建設のために市が所有する8区画を開発業者に安くリースする計画の実現も望んでいる。