ホノルル市議会は、6日、ケエアウモクのウォールマート向かい、シェリダン通りで実施される予定のハワイシティプラザコンドタワープロジェクトを承認した。一方で、一部市議会議員や住民は、同プロジェクトの承認は早急過ぎたのではないかとの懸念を示している。
高さ250フィート(約76メートル)のハワイシティプラザコンドタワーは、住居及び商業スペースとして使用され、全164ユニットのうち33ユニットが低所得者向けに貸し出される予定だ。250フィートという高さは、現在のハワイ州法が認める建築物の高さ150フィートよりも100フィート高く、この計画承認は例外的な決定とされている。同プロジェクトは、ケエエアモク・カピオラニエリアで3番目に承認されたもので、アラモアナ鉄道の駅に近く、同エリアの3つのプロジェクトの中で、唯一ケエアウモク・カピオラニ両ストリートに面していない。
市議会議員のイカイカ・アンダーソン氏は、このコンドタワープロジェクトを手がける中国系の開発業者代表、ジェイ・フェン氏に「コンドのユニットの販売対象者は中国人なのか、それとも地元の人々なのか」という旨を尋ねた。これに対し、フェン氏は「アンダーソン議員は中国人に対する差別感を持っている」との懸念を表明すると共に「市議会が同プロジェクトを承認しない場合、中国本土の中国人にハワイを訪問しないよう勧告する」と述べた。しかしその後、同氏は「コミュニーケーション上の誤解」があったとして、市議会に対して謝罪した。