公園で3年間に600件を超える破壊行為が起きた状況を受け、カーク・コールドウェル市長は12日、市の25の公園のゲートとトイレの施錠を試験的に開始したと発表した。この試験プログラムは4月から開始され3カ月実施する予定。プログラムの実施を任されるのは民間警備会社のアメリカン・ガード・サービス社。同社職員が夜間に市の公園の門やトイレを施錠し、公園職員が翌朝に開錠する。
トイレの破壊行為を未然に防ぐ措置 コールドウェル市長は、公園を管理する当局に対しトイレにゲートが付いていない公園には新たに設置するよう要請。しかし市のトイレの入り口については規格が統一されていないため、プロジェクトは簡単ではないと市長は加えた。公園レクリエーション課の広報担当ネイサン・セロタ氏は、300近い公園のうち210以上の公園にトイレがあり、ゲートの設置状況は様々だと述べた。施錠プログラムの発表の前には、サンディ・ビーチ、アラモアナ・ビーチ・パーク、カイアカ・ベイ・ビーチ・パークにおける監視カメラ設置の成果について触れられ、市長は監視カメラが破壊行為を減少させたと発表した。
アメリカン・ガード・サービス・ハワイ支社のマネージャー、アンジェラ・ワトソン氏はサンディ・ビーチからアイエアまでの25のビーチパークでトイレとゲートの施錠が開始されて以来、夜間の破壊行為は起きていないと話す。市が4~6月の試験プログラム中、アメリカン・ガード社に支払う費用は2万5916ドル。 市長は島内全ての公園を対象にすることを前向きに検討しており、職員が施錠できるよう公園職員の勤務時間変更も視野に入れていると述べた。
(日刊サン 2018.04.21)