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ホノルル妙法寺 恒例の秋祭り開催

Bynikkansan

10月 31, 2018

今年建立88周年を迎えた日蓮宗ホノルル妙法寺で、10月21日、毎年恒例の秋祭りが開催された。一般の人や檀家合わせて約50人が参加し、菩提樹の繁る境内で秋の1日を楽しんだ。祭りの冒頭では「秋祭り御会式報恩法要」が行われた。本堂にある本尊の前で山村尚正住職が経を唱えると共に、参加者たちは目を閉じて手を合わせ、祈りを捧げた。30分程の法要の後、本堂隣のレクリエーションホールで、ヨガ、合気道、空手の演舞、フラのパフォーマンスイベントが開かれた。

 

 

 

空手の演舞を披露する田村武龍虎会ハワイ道場長と子ども達

 

イベントでは、初めに、妙法寺でヨガを教えている「ダーマ・ルーテッド・ヨガ」のタカエ・ジョンソンさんがヨガと仏教の関係などを語った。現代のヨガは、主にエクササイズとして行われているが、本来のヨガは、仏教を始めとするインドの諸宗教の修行法でもあった。ジョンソンさんが教えているハタヨガは、ヨガの基本となる呼吸法や瞑想に重点を置いたもの。正しく呼吸をしながらポーズを取ることで、心身の浄化、精神の安定を図る。

 

 

 

参加者たちは、ジョンソンさんによるハタヨガの呼吸法や椅子を使ったポーズのワークショップを通じて、ヨガの基礎に触れた。空手のパフォーマンスでは、剛柔流空手道龍虎会ハワイ道場長の田村武さんに師事する子どもたちが打ち込みや組手の演武などを行い、日頃の練習の成果を披露。中でも、3〜4歳の男児が田村さんとの打ち込みを見せた時には、会場からは笑い声と共に「可愛らしい」という声が聞かれた。子供達が懸命に空手を見せる姿に、会場からは大きな拍手が贈られた。

 

 

 

また、フラのパフォーマンスでは、クムフラが古典フラや現代フラの由来などを語り、フラハラウによるフラが数曲披露された。古典フラは「カヒコ」と呼ばれ、その踊りや歌は、神へ捧げられるものやハワイ王朝の歴史を伝えるもの、自然を讃えるものがある。現代フラは、解き放たれた新しいスタイル、漂うなどを意味する「アウアナ」と呼ばれ、自然への感謝や男女の愛情などが表現される。参加者たちは、クムがチャントと共に鳴らすイプの音や、ステージ上の美しいフラダンスを堪能。参加者の一人は「ハワイに住む者にとって身近なフラの素晴らしさを改めて実感した」と語った。

 

ホノルル妙法寺では、宗教、宗派を問わず一般の人もイベントやクラスに参加できる。現在行われているクラスは、ヨガ、茶道、空手、合気道、居合道の他、山村住職による瞑想など。妙法寺のクラスに関する詳しい情報はhonolulumyohoji.orgへアクセスを。

 

(日刊サン 2018.10.18)

 

(取材・文 佐藤友紀)