ワシントンに本拠を置く全米交通調査グループのTRIPが10月17日発表した報告書によると、ホノルルは、米国の人口50万人以上の大都市圏において主要道路と高速道路の状態が劣悪な都市「ワースト20」の5位にランクされた。ホノルルの主要道路と高速道路の54%が劣悪な状態にある。 カリフォルニア州サンフランシスコ オークランド地区が1位で71%の主要道路と高速道路が劣悪な状態、カリフォルニア州サン・ホセ地区が2位で64%、ロサンゼルス ロングビーチ アナハイム地区が3位、ウィスコンシン州ミルウォーキー地区が4位と続いている。
またホノルルは、車両維持費のかかる都市の8位にランクされた。ホノルルでの平均車両維持費は851ドルである。 劣悪な道路や橋のために車両維持費は高くなっている。 TRIPによれば、全米の高速道路や幹線道路を含む主要都市道路の約33%の舗装が、標準以下の状態で、そのためのドライバーの負担が年間599ドルに上っている。 車両による移動が増加しており道路状態はさらに悪化すると予想されるが、地方自治体および州政府は道路修復に十分な資金を確保できていない。 TRIPは、道路や橋の修繕維持が延期されると長期的な修理費用が大幅に増加するので、初期コストが高くても改良された舗装材料と建設方法を使い、早期補修保全を行う事が重要であると、警告している。
(日刊サン 2018.10.27)