ホノルルの一戸建住宅の家賃は、連続7カ月間前年比減少していたが、5月と6月は上昇に転じた。
コア・ロジスティック社の分析によると、ハワイ最大の賃貸市場であるホノルルでの一戸建住宅賃料は全国平均を下回っている。同社の全米20都市における過去6カ月の一戸建住宅家賃指標によると、ホノルルの一戸建住宅家賃は、1月に前年比1.1パーセント減少したが、7月に1.4パーセントの上昇に転じた。全国的には、6月の一戸建住宅家賃指数は、昨年同月比3パーセント上昇し、本年1〜6月の指数は昨年同期比4.1パーセント上昇した。ネバダ州のラスベガス―ヘンダーソン―パラダイス地区が、これまでのところ最高の上昇率を記録しており、6月の一戸建住宅賃料は昨年同月比5.7%上昇した。フロリダ州のオーランド―キシミー―サンフォード地区でも5.7%上昇し、アリゾナ州のフェニックス―メサ―スコッツデール地区では4.7%の上昇となった。この報告書はまた、ハリケーンのような自然災害が市場にどのような影響を与えるかを分析した。
ヒューストンでは、2016年5月から2017年のハリケーン・シーズンまでの17カ月の間連続で賃料が前年比下降を続けた。2017年10月に1.1パーセントほど上昇し、2018年上半期はさらに大きく上昇した。本年5月に4.4パーセントと大幅上昇し、6月は3.9パーセントの上昇となっている。コア・ロジスティック社によると、この上昇にもかかわらず、今年上半期のヒューストンの累積成長率は3.3%で、大都市圏の中では最低位に留まっている。しかし、依然としてホノルルを上回っている。 「低家賃の一戸建住宅に対する高い需要と供給不足が、この賃貸市場の賃料を押し上げ続けるだろう。この状況は継続するので、低家賃住宅の家賃の伸びは、高家賃住宅の家賃の伸びを引き続き上回るだろう」とコア・ロジスティック社のチーフエコノミストのモーリー・ベーゼル氏は述べた。
(日刊サン 2018.09.06)