第90回を迎えるレイ・デイ祭りが1日、カピオラニ・パークで開催され会場は至る所が花々で飾られていた。今年のテーマは『レイ・クラ』つまり『黄金のレイ』。市は『黄金の年』を祝うパーティも開催した。
「レイを贈り、レイを受け取るという行為は、レイを作った相手に自分の一部を捧げ、相手からも相手の一部をお返しに受け取るという意味があります」と、市の公園とレクリエーション課で文化とアートのコーディネーターを勤めるカイウラニ・カウアヒ氏は話す。
レイの作り手達は市のコンテストに出品する作品を完璧にするため、膨大な時間と技術を注ぎ込んだ。審判員の求める点は明確だ。「色、質感、完成度です。審判員は実際にレイを持ち上げて揺らし、何も崩れて落ちてこないか確かめます」と、カウアヒ氏。「出来栄えを確かめるため裏側も確認します。表側と同様に裏側も美しい事が求められます」と加えた。
今年の最優秀市長賞を手にしたのは、ウィリアム・チャーさん。彼の逸品はヒスイカズラや、アジサイ、デルフィニウムが用いられ青の色調にまとめられていた。「本当に素晴らしい芸術性で、美しいです。ここまで手の込んだ作品になって、素敵ですね」と、旅行者のクリス・ブキャナンさんも称賛していた。
メイ・デイは1927年にバンク・オブ・ハワイがイベントとして発足し、翌年に初めてメイ・デイ・クイーンが選出された。今年、クイーンの栄冠に輝いたのは、パール・マリー・プアモハラ・カホロクラさん。「全島でメイ・デイを祝うので、オアフ島だけではなくハワイの皆さんを代表している気持ちです。レイやレイを贈り合う習慣を祝う機会ですが、全ての人をアロハの気持ちで歓迎し感謝を表す日でもあります」と、カホロクラさん。イベントでは入場者がネイティブ・ハワイアンの職人達のレイ作りの様々な技術を見学できる催しも用意されていた。