一部の議員が、海に浮かぶゴルフボールと呼ばれている「海上配備Xバンドレーダー(SBX)」を、大西洋からのミサイル防衛効果を高め、イランからの攻撃を防御するため、パールハーバーからアメリカ東部海岸に移動することを求めている。 下院国家軍事委員会の戦略兵力小委員会は、2016年度版の国家防衛許可法の成立を求めており、この法律によると、遅くても2020年までにSBXを東海岸に移動することになっている。
SBXの移動の前に、ミサイル防衛局は、移動によって「ハワイのミサイル防衛」は影響を受けないことを証明する必要がある。 同時に、ロサンゼルスタイムス紙に「22憶ドルの失敗」と名付けられたSBXは、ミサイル防衛擁護団体から強く支持されてきた。一方、アメリカ軍は、地上配備されているアラスカのレーダーによって、北朝鮮の実弾弾頭と「おとり」を見分けることを続行する意向である。 ミサイル防衛局の局長のジェームス・シリング海軍副司令官は、先月、上院小委員会で「SBXは現在、私たちが行っている(ミサイル防衛における)すべてのテストと共に、太平洋でとても重要な役割を果たしている」とし、また「現実世界の脅威に対して、性能を高めている」と述べた。
しかし、同局は新たに10億ドルの広範囲識別レーダーを2020年までにアラスカに設置するプロジェクトを進めている。 シリング副司令官は、アラスカのレーダーへの要望と共に、ハワイのセンサーを追加することを考えている人もいることを指摘した。 「優先順位を考えると、これらのプロジェクトが完了したとき、SBXを東海岸に移動するという選択をアメリカ北方軍に提案することができるかもしれない」と同副司令官は付け加えた。
コロラド州ピーターソン空軍基地に設置されているアメリカ北方軍は、アメリカ本土の防衛を主任務としている。