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ハワイ不動産ニュース:ハワードヒューズ、コンドミニアム売上20億ドル

ダラスを本拠地とする開発業者ハワード・ヒューズのCEOデービッド・ウェインレブ氏は25日、株主に宛てた書面でワードビレッジのユニット1500戸以上が売約済みで売上高は20億ドルを超えたと発表した。

 

ワードビレッジのマスタープランは2014年に開発が開始され、現在2つのタワーが完成済み、2棟が建設中、5棟目のタワーの販売が今年開始された。ハワイのデザイナー、シグ・ゼイン氏が『コウラ』と名付けた6棟目のタワーの計画も進んでいる。建築デザインはスタジオ・ギャングのジャンヌ・ギャング氏が手掛け、今後1年以内には販売が開始される予定。ウェインレブ氏の書面によると、5棟合わせておよそ96%が売約済みだという。2番目に完成した317戸の『アナハ』は昨年秋から入居が開始され、今年3月31日の時点で98%が売約済み。1棟目の『ワイエア』は、全174戸の95%を売上げた。なお同社はワイエアの建築に欠陥があるとし、建築業者のノルディック・PCL・コンストラクションと係争中。レストランはじめ商業施設の営業利益も好調。ワイエア1階にあるレストラン『ノブ』は2017年の開業以来50万ドル以上の営業利益を上げていることも明らかにされた。アナハにある1万6,000スクエア・フィートの小売スペースは、今年100万ドル以上の営業利益が予想されている。

 

アナハの向かいに建つ466戸の『アエオ』は2019年に完成予定で、3月までに97%が売約済み。5月9日にはホール・フーズのホノルル旗艦店がオープンする。6万3,300スクエア・フィートのこの店舗はハワード・ヒューズに年間200万ドルの利益をもたらすと見込まれている。ワード・アベニューに現在建設中の『ケ・キロハナ』は2019年完成予定で、3月末時点で424戸のうち92%が売約済み。こちらの1階には、2万2,000スクエア・フィートのロングス・ドラッグスが開業予定。2020年に営業利益100万ドルが見込まれている。751戸の5棟目のタワー『アアリイ』の居住制限のない販売が3月から開始され、同月末までに183ユニットの売買契約が進んでいる。今年後半に建設開始予定。6棟目のコウラは、ワード・エンターテインメント・センターに隣接した倉庫の場所に建設予定。時期は未定だがワード・ウェアハウス跡地にはゲートウェイ・タワーズの建設も予定されている。ハワード・ヒューズは昨年ワード・ウェアハウスを解体。ワードビレッジ内の小売店や産業施設から年間営業利益2,000万ドル以上を回収している。ウェインレブ氏は「現存している店舗や施設の多くはマスタープランに沿って再開発され、新しい商業スペースに移転する予定です」と述べた。

 

(日刊サン 2018.05.08)