ハワイ観光局(HTA)が28日、代表でCEOのジョージ・シゲティ氏の罷免を決定した。 7年間継続した観光の成長に鈍化が見られてきた中で、HTAがリーダー不在の局面を迎える決断となった。HTAでは3月に運営責任者、5月にマーケティング責任者が辞職しており、近年で最も論争が激しい議会でシゲティ氏が生き残ることは難しいと囁かれていた。 観光客数と消費額が記録を打ち立てていながらも、HTAの不十分な内部統制を指摘し機関の管理体制に不満を持つ上院議員も現れ、5月にはHTAの予算が1300万ドル削減されている。 シゲティ氏の当初の任期は2020年までだったが、HTAの委員会はシゲティ氏の退職日を10月31日とし6カ月分の給与を退職の翌日に支給すると決定。 シゲティ氏もHTAの首脳陣である3つの役職の後任が決まり10月のグローバル・ツーリズム・サミット開催まで職務を継続することに同意した。以前HTAの委員会メンバーを務めていたキース・ヴィエラ氏は、シゲティ氏の後任を探すのは容易ではないと話す。 政治的な影響が大きいポジションであり、現に前職のマイク・マッカートニー氏からシゲティ氏に決まるまで6カ月を要した。 ヴィエラ氏は「HTAは州議会が設立した機関であり、議員達の支持を失えば立場は厳しくなります。このような職は3年以上続けるものではないでしょう。議会の論争に巻き込まれずにいるのはほぼ不可能です」と述べた。
(日刊サン 2018.07.07)