ハワイ州の宣伝を担当する代理店は、今後観光客の獲得へ向けて、ソーシャルメディアやバーチャルリアリティーを使用しながら、宣伝方法をデジタル化していくことを示唆した。
「人々が会話を通して交流する、それこそフェイスブックを使っている82歳の私の母から、スナップチャットなどを使用している私の子供たちまで参加することができます」とハワイ州観光局のマーケティング&商品開発ディレクターのレスリー・ダンス氏は語った。
ワイキキで6日水曜日行われた観光マーケティング会議に参加した業界代表者たちは、9月の観光カンファレンスで、初のバーチャルリアリティーによるプロモーションをお披露目する計画だと、ダンス氏は話した。 観光局は、オカラス社が提供するバーチャル・リアリティー・スタートアップなどのテクノロジーを利用していくことを計画している。
ダンス氏は、一つの案として、ハワイの島々の上空をパラセーリングし、自分が選んだ島に自分で操縦して着陸するという疑似体験などをあげている。彼女は、テクノロジーはますます身近でアクセス可能になってきていると話す。
ダンス氏は、1月に現在の役職に就いたと推測されるが、元々は、テクノロジー会社に勤めていた経歴の持ち主である。ごく最近まで、彼女はカナダの会社SMARTテクノロジーのマーケティング部門の副社長だった。
デジタルの世界は、テレビや雑誌キャンペーンなどのように高額の予算をかけずにより多くの人に広めることを可能にし、予算に限度がある場合に有益である。さらには、実験の成功、失敗にかかわらず柔軟に新しいことを試すことができ、新たな方向転換ができると彼女は話す。
さらに観光局は、モバイルユーザーに向けたウェブサイトを更新し、また新たなモバイルアプリを紹介する予定もある。 ハワイは、昨年860万人の観光客を迎えた。ハワイ州観光局は、この過去4年間にもたらした過去最高の観光客数を持続させたいと望んでいる。
韓国では、観光局はソーシャルメディアユーザーに、ハワイでの冒険写真やビデオを#AlohaEverywhereのハッシュタグをつけて投稿するように奨励している。アメリカでも、#LetHawaiiHappenのハッシュタグがついた類似したキャンペーンが進行中である。 ハワイ観光局ヨーロッパでは、ハワイ旅行が当たるチャンスのあるオンラインゲームを開発した。このゲームでは、プレイヤーたちはハワイ各島について学べるようにもなっている。
台湾のマーケティングを担当しているアンドリュー・コー氏は、ソーシャルメディアは消費者に届く最良な方法の一つであると述べた。彼は、台湾住人の75%がフェイスブックアカウントを持っていると語った。