米の大手ニュース専門放送局CNBCの調査によると、米国内のビジネスに最適な州ランキングで、ハワイ州は最下位となった。
ハワイは、生活費が高い上に、ビジネスを運営するコストも高いと言われている。しかし、最下位の理由はそれだけではない。
ホノルルを拠点とし、77年間チャーリーズ・タクシーを経営しているデール・エヴァンス社長は、ここ数十年は、利益を産むのがますます難しくなっており、それは交通渋滞に関係していると語っている。
「(交通渋滞で)仕事が長引いてしまうために、運営費が上がり、その結果、生産性を失い、運賃値上げとなって、お客様へしわよせがいってしまうのです」
調査では、インフラ整備についても調べ、ハワイは、米国内で最下位から2番目に、道路整備維持が悪い状態だという。
これらのランキングに対して、商工会議所のコミュニケーション&マーケティング担当のロリー・アベ氏は、次のように述べた。
「島であるハワイ州は、確かにインフラ整備、生活費や事業運営の面で、困難な部分があります。商工会議所は、これらの分野の改善に取り組んでおり、特に、法の分野への働きかけを行っています。前回の議会では、労働者の労災の値上げや事業者と消費者の所得税引き上げに関した法案に対して戦い、勝利することができました。飲食産業への規制や値上げについても止めることができました。一方で、労働力に関しての調査結果は上昇しています。ハワイ州の人口の40%以上が熟練労働者で、2年〜4年の大学学位を持っています。あとの29.5%が、25歳以上で学士号かそれ以上の学位を取得しており、これは全国平均を上回る数字です。また、ハワイは、2013年には800万人もの観光客が世界中から訪れるトップ観光旅行先の一つという地位を維持しています。また、製造産業も、成長し続けています。さらには、APEC、ASEAN、LANPACや次回のIUCN世界会議など世界会議を開催するのに最適な場所として選ばれ、アジア・パシフィック地域の経済発展の入り口ともなっています。」