30M望遠鏡チームは、今月中にハワイ島のマウナケア山に戻り、機材の準備や修理をする予定となっている。建設工事再開予定日はまだ未定。
9日月曜日に発表された30M望遠鏡建設に対する世論調査の結果、ハワイの住民の62%が、14億ドルのプロジェクトに全面的に、もしくはほぼ賛成で、計画を推進すべきだと答え、29%が全面的、もしくはほぼ反対と答えた。
「わからない」もしくは回答を拒否したのは全体の10%だった。
ネイティブハワイアンコミュニティーの間でも意見は別れ、49%が支持するとし、44%は反対、残りの4%が「わからない」もしくは回答を拒否した。
「コミュニティーの多くの支持者の方々に大変感謝しています」とは、30M望遠鏡国際天文台の代表であるヘンリー・ヤン氏。
「このプロジェクトのパートナーたちは、それぞれ30M望遠鏡建設に献身的に取り組んでいます。カリフォルニア、カナダ、中国、日本そしてインドで、天文台の構成や開発の作業が行われています。それらが全てが集結する日を我々は心待ちしています」。 しかし、まだハワイ島のマウナケア山頂に天文台を建設するための州の許可について、最高裁の判断を待たなければならない。
「我々は、山に敬意を持って管理すること、ハワイの文化と科学を共存させるビジョンを持つこと、そして、教育の機会や地元の経済を豊かにしていくことを約束します」とヤン氏。
「我々は最高裁の判決を待つ8年もの間と同じように、今後もハワイ州の州法や手順や過程を遵守していきます」と語っている。
ベッカーコミュニケーションズのスコット・イシカワ氏は、まず車両のメンテナンスにとりかかることになるだろうと話している。「車両はマウナケアに8ヶ月もの間放置されている状態です。他の作業は一斉に行われるでしょう。国際パートナーたちによってこれまで製造作業が進められてきましたし、30M望遠鏡建設メンバーは、やっとプロジェクトが動き出したと感じているのです」。