全米で最も雨の多い都市が、カラカラに乾いている。
ハワイ島の大部分とヒロが弱い干ばつとなっていることを、国立気象サービスの水文学者ケヴィン・コダマ博士が、2月19日木曜日にハワイ・トリビューン・ヘラルド紙に語った。
今年に入ってから、ヒロ国際空港では3インチ以下の雨しか観測されていない。これは、通常の15.6インチに比べると5分の1の降雨量である。
また、気温も高い。19日木曜日には87度を記録したが、これは2月19日の気温として最高記録である。今までの最高は、1992年の86度だった。
乾燥した気候のため、水の運送会社は利益を上げている。プナ地区の住民の大半が、住宅の水に雨水を利用するキャッチメント・システムを使用しているからである。
夫婦で「JBウォーター・ホーリング」を経営するロウク・メデイロスさんによると、同社は月に200荷を配達しているという。この時期、通常は1か月に403,000ガロンを配送している。ビジネスは「カオス状態」であるとメデイロスさん。
同社最大の問題は、十分な数のトラックがないことである。タンカー・トラックの所有者は、トラックのリースや販売を行っていない。
「(キャッチメントの使用者は)タンクをきちんと確認するべきです。空になるまで待ってから電話をして、大声で叫ぶべきではありません」メデイロスさんの会社は、来週も予約でいっぱいである。3週間先まで予約でうまっている会社もある。
今年の冬のストームは、動きが早く、ハワイ諸島の主に西側3分の2に雨を降らせているとコダマ博士は説明している。寒冷前線がハワイ島に達すると、通常ならば湿った東側に雨が降る代わりに、いまは主として島の西側に雨が降っている。
2月にヒロが最も乾燥していたのは2000年で、降雨量は0.52インチだった。しかし、今季この記録を破ることはないだろうとコダマ氏は述べている。
一方、オアフ島では暑く湿気の多い天気が続いている。2月23日月曜日、ホノルル国際空港では86度が観測された。これは、同日の記録としては1996年の85度を超える新記録である。