パパアロア本願寺ミッションの鐘は、100年近くもの間、朝の法要の前に欠かさず鳴り続けていた。しかし21日水曜日にはその鐘が沈黙。鐘が盗まれたのだ。
信徒たちは、1919年からハワイ島の毎週水曜日の日課となっていた銅製の鐘が戻って来ることを祈っている。
幅24インチ、高さ30インチ、重さが150~200ポンドもある鐘が盗まれたと21日水曜の朝、ハワイ群警察に連絡があった。
「私たちは鐘が戻って来ると信じています」と本願寺の事務官であるローズ・ブラウトン氏。
今回の窃盗事件はインターネット上で拡散されており、フェイスブックで今回の窃盗事件を知った人々にブラウトン氏は会ったという。「激しい怒りの声を聞いています」と彼女は話した。
ブラウトン氏は、この鐘を外すのに相当な労力がいったはずであると語った。
「かなり高い所に吊るされていたのです」
地面に残っている痕跡からトラックによって持ち去られたと推測されるとブラウトン氏は言い、さらに恐らく3人がかりで運ばれた可能性があると付け加えた。
パパアロア本願寺ミッションは112年前に建てられ、鐘は信者の家族から寄付されたものだという。
寺は、次々に移民労働者を受け入れた、ハマクアコーストの元ラウパホエホエ・シュガー会社の近くにある。
彫金師の話として、この鐘の価値は千ドルから5千ドルであるという事だが「私たちにとっては何物にも代えがたいものです」とブラウトン氏は話している。