キラウエア火山の噴火が収まり、ハリケーン・レーンとオリビアの被害は予測ほどではなかったが、航空便のキャンセルやこれら自然災害の影響により、9月のハワイ島経済は大恐慌以来最悪のものになった。 データ分析の専門会社STR社によると、9月のハワイの島のホテルの平均宿泊料金は一泊208ドルで横ばいであったが、稼働率は8.9%ポイント低下し58.7%になった。稼働可能な一部屋当たりの収入は、13%近く減少して122ドル近くになった。稼働率と稼働可能な一部屋当たりの収入は、2008年以来最悪だった。ホテルの需要は18%以上減少し118,175部屋になり、収入は約18%減り約2,500万ドルとなった。
火山噴火や自然災害の脅威が、9月の予約を減少させたという。この問題がカウアイ島とマウイ島のホテルにも影響を及ぼしたが、これらの島々の一泊平均宿泊料金と稼働可能な一部屋あたりの収入は増加している。 オアフ島の9月の稼働率は横ばいで、隣接島からの訪問客の移動が原因と考えられる。9月のオアフ島の一泊平均宿泊料金と稼働可能な一部屋あたりの収入は増加した。STR社上級副社長のフレイタグ氏は、現在の需要と稼働率に対する影響は短期的なもので、9月までの州全体の稼働率は81%と健全な状況である、と語った。 ホスピタリティ・コンサルティング社は、「火山噴火以来、予約のペースは大きく落ち込み、噴火が止まったとたんに2つのハリケーンが襲来、そして今ストライキ中だ。この下降傾向は来年第1四半期まで続くと考える。昨年第1四半期の好調さは簡単に戻ってこない」とコメントした。
(日刊サン 2018.10.27)