ハワイ大学癌治療研究センターに、匿名で合計10万ドルの寄付金が送られた。
2万ドルが乳癌研究に、残る8万ドルは全種の癌の治療研究に対して直接送付され、送り主の欄には「神」と書かれていた。
「天啓を受けた今回の寄付のおかげで、UH癌センターの研究者たちは、ハワイの多様な人種を悩ませているがんと今後も戦い続けることができます」と、ジョン・A・バーンズ医科大学の学部長で、UH癌センターの常任理事でもあるジェリス・ヘッジ医師は語った。
「州内にお住まいの方からのこのようなご厚意は、命を救うための新たな治療やセラピーの研究開発の大きな手助けとなります」。 ハワイでは千人以上の女性が毎年乳癌と診断されている。
センターと大学は、長年にわたり、癌とハワイのデモグラフィックの関係性を調査している。 その中の一つには、非浸潤性乳管癌に焦点を当てた研究がある。
「データによると浸潤性乳癌に発達する非浸潤性乳管がんの患者の割合は、人種や民族によって差異がみられるようです」と、UH癌センター疫学プログラムのレノラ・ルー助教授は話している。
「したがって、多人種性をもった我々のデータの価値を評価していくことが非常に重要です。我々の研究は、臨床対象の地域とも協力しながら、非浸潤性乳管癌への過剰な治療を減らすために、詳細なリスク予見テストを作ることと、ハワイの乳癌患者一人一人に合った治療ができるように導くことを目的としています」。