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ハワイ初の共通乗車カード 「Holo」を発表

Bynikkansan

4月 7, 2018

市が27日、ハワイ初の交通系スマートカード「Holo」を発表。ホノルルの複合交通輸送網のゴールに一歩近づく技術の進歩を称賛した。

ホロ・カードをタップするだけでザ・バスやハンディ・バン、将来完成する市鉄の運賃を支払うことができ、異なる交通機関との乗り換えもシームレスになる。市は4月からバスにカードリーダーの設置を始める予定で、来年の第1四半期には550台すべてのバスに設置が完了する見込み。市の交通サービス局副ディレクターのジョン・ノウチ氏は、今年の夏に5,000人の市民による試行期間を設ける予定であり、市の内部試験が完了後に使用希望者の応募を始めると話す。同氏は「ホロはハワイ語で乗る、行く、滑る、流れるといった意味です。1枚のカードで何でも乗車できることはまさに夢の実現です。真の複合交通輸送網にふさわしい手段で市内の移動を可能にします」と語る。市は来年の正式に導入開始した時点でカードを無料で配布する計画も立てているという。

 

2019年初旬から正式にスタート

 

ホロ・カードは2019年初旬からカリヒ・トランジット・センターのザ・バス事務所、市役所分所、フードランドやセブンイレブンを含む100店以上の小売店で販売される。カードには最低2ドル75セントから最大200ドルまでチャージできる。年間定期券の情報もカードに登録可能。ザ・バスの運賃はホロ・カード導入後も現金で支払うことができるという。ホノルル高速鉄道輸送機構(HART)の運賃システムマネージャーは、ホロ・カードシステム導入予算を2,300万ドルと明かす。ホノルル市鉄のカポレイからアロハスタジアムまでは2020年後半に開通する予定。ホロ・カードにはコールセンターと専用ウェブサイトが設けられ、登録やチャージ、紛失時のカード無効化や交換が行える。市の情報技術局ディレクターは、将来的にBiki使用料やホノルル動物園、ハナウマベイの入場料をホロ・カードで支払い可能にする構想もあると述べた。

 

(日刊サン 2018.04.07)