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ドナルド・トランプ大統領が26日の朝ツイッターで、合衆国内全ての軍施設でトランスジェンダーの従事を禁ずると発表し、ハワイの国会議員や現役の軍従事者、法的機関から非難が殺到した。
「この禁止令は、現在軍に従事している何千人ものトランスジェンダーを侮辱しています」と、タルシ・ガッバード氏。上院議員のメイジー・ヒロノ氏、ブライアン・シャッツ氏も同様に大統領の発言を非難するコメントを寄せた。コリーン・ハナブサ下院議員は、トランプ氏の『失敗確実な政策』には反対だとし、「合衆国の軍隊に従事する男性や女性は総じて愛国者であり、現存している多様性が私達の軍隊を強固にしています。残念なことにトランプ大統領はまたしても排他的で差別的な傾向を露呈してしまいました」と述べた。
ニュースを耳にした空軍の軍曹でトランスジェンダーのローガン・アイルランド氏は「私は完全に従事する資格を備えていて、自ら進んで命を捧げようとしているのに、彼が国に仕える私の権利を否定しようとしているのです」と語る。
アイルランド氏は2016年5月にハワイでライラ・ビリャヌエバさんと結婚。ビリャヌエバさんはハワイ州で生まれ育ったトランスジェンダーで、結婚当時は陸軍で患者の健康管理業務に従事していた。2人は2015年にバラク・オバマ大統領からホワイトハウスに招待されている。
LGBTの法的権利を訴える団体『アウトサーブ・SLDN』と、『ラムダ・リーガル』は、「この恥ずべきツィートが政策となるような事があれば、私達は直ちに訴訟を起こします」と、どんな禁止措置とも戦うと表明した。