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ハワイ不動産ニュース:市議会、建設認可証発行遅延の原因調査を指示

ホノルル市議会は1月30日、マナハン議員が提案した18-284号法案を可決し、企画・認可証発行局(DPP)の建築許可が遅延している原因を調査するための業務監査を監査事務局に指示した。

 

建設業界は、許可取得の遅れに対し不満の声を募らせており、ハワイ建築産業協会がこの決議採択を強く要望していた。同協会CEOのグラディス・キント-マローン氏は、住宅建設業界や住宅購入者がこの認可遅れによって大きな被害を受けている、と書面による証言の中で述べている。

 

11月の市議会で、ある建築業界の幹部は、この認可遅れのために、83人いる大工のうち30人を解雇しなければならなかったと述べた。建築許可取得前に工事を始めるのが建設業界では当たり前になっている。DPP当局者は、この認可遅れの原因について、経験豊富なスタッフを確保できないこと、新しい法律によって検査項目が追加されたこと、等を挙げた。

 

市議会は昨年11月、64(2018)号法案を可決し、DPP内での審査を1回だけに制限し、1及び2世帯の住居の申請を申請受理後60日以内に処理するよう求めた。同法案は、コールドウェル市長の署名なしに成立した。市長は、60日の期限は「申請内容の不完全な審査につながる可能性があり、工事中に建設基準違反が発見された場合、違反通知の発行または許可取消しに繋がる可能性がある」と述べた。

 

市議会は1月30日、下記法案も審議した:

>> 使い捨てプラスチック製ストローは、それを利用しないことが経済的に困難であると証明できない限り、オアフのレストランでの使用を禁ずる97(2018)号法案を第一読会(3回の読会での承認が必要)で承認した。州議会は、プラスチック製ストローを州全域で禁止するか、少なくとも顧客から要求がない限り配布しないことを提案している。

>> スプリンクラーが設置されていない古い高層マンションの所有者に昨年課された新しい規制法案(2017年のマルコ・ポーロ高層ビル火災に対応して昨年可決されたコンド火災安全法案)の要件を緩和する96(2018)号法案を第一読会で可決した。

>> 歩行者の安全横断を助けるために、運転者が横断歩道で停車した時にハザード・ランプを点灯させることを容認する83(2018)号法案を第2読会で承認した。同法案を提案したメナー議員は、この法案は他の接近車両に停止を警告するためのものであると述べた。

>> アアラ公園とカママル公園の駐車場に駐車メーターを設置する73(2018)号法案を第2読会で承認した。料金は1時間1.50ドルで最長3時間まで駐車可能。また、ホノルル動物園駐車場の料金が1時間1ドルから1時間1.50ドルに引き上げられる。

(日刊サン 2019.02.09)