ハワイの失業率は横ばいを続けている。 州労働・産業関係局が7月18日に発表したデータによると、州の労働人口は縮小し続けているが、6月の季節調整後の失業率は4月連続で2.8%のレベルで安定している。
「経済は悪化していないが、良くもなっていない。これは労働市場が安定していることを示している。労働人口と雇用者数の指標は減少しているが、ハワイは依然として失業率の低い州のトップ5に入っている」と、州ビジネス・経済開発・観光業局のチーフエコノミストのユージン・ティアン氏は述べた。
6月のハワイの労働力人口は、6カ月連続で減少し66万5200人になった。5月は66万7800人であった。労働人口とは、雇用されている人、失業しているが積極的に仕事を探している人、自営業の人を含む。この6月の数字は、2014年5月の66万4619人以来、最も低い数字である。労働力データは世帯への電話調査で収集される。
被雇用者数は64万8850人から64万6550人に落ち込み、6カ月連続で減少した。それは2015年3月の64万5625人以来最も少ない数字である。 ティアン氏は、「労働力人口が減少するとき、通常2つの要因がある。1つは人々が仕事を探すのをあきらめる時、もう1つは人々が州から出て行く時である」と述べた。
失業者数は1万8950人から1万8650人に減少した。 雇用者への郵送調査を基にして計算される非農業部門被雇用者数は、6月においては、前月の5月から300人増えた。この中で最も増えたのは、専門職とビジネス・サービスで、400人増加した。最大の減少は教育および保健サービスで、600人減少した。
失業率は州の4つの主要な郡すべてで上昇した。州および全国の労働力データは季節要因によって調整されるが、郡のデータは冬休みや夏休みなどの季節要因によって調整されていない。
ホノルル郡の失業率は2.5%から3.1%に増加し、ハワイ郡は3.4%から4.1%に、カウアイ郡は2.5%から3.1%に、そしてマウイ郡は2.5%から3.1%に、それぞれ増加した。マウイ郡内では、マウイ島の失業率は2.5%から3.1%に、モロカイ島は5.3%から7.4%に、ラナイ島は0.9%から1%に、それぞれ上昇した。
(日刊サン 2019.08.03)