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ハワイ不動産ニュース: カカアコの「ハレ・ケワロ」、入居開始

月額家賃が1千ドル未満で、アラモアナ・センターとビーチ、計画中の高速鉄道駅に近いカカアコの11階建ての新しい賃貸コンドミニアム「ハレ・ケワロ」の入居が5月15日から始まった。この128戸のミッドライズ・タワーには500組以上の応募者が殺到した。

 

この低所得世帯用賃貸住宅プロジェクトでは、5千3百万ドルの建設費用の大部分が州からの資金援助で賄われており、立案から完成まで8年を要した。同タワーの開発業者のスタンフォード・カー氏は、竣工式でマイレのレイを解いた後、ハワイ語で「エ・コモ・マイ(ようこそ。お入りください)」と、入居者を歓迎した。 同タワーは、アラモアナ・センターの西隣りのピイコイ通り450に位置する。その山側には、高級コンド・タワー4棟があり、そのうちの1棟「ワイホヌア」の建設の条件に、「ハレ・ケワロ」の建設が含まれていた。

 

カカアコの開発を監督している州機関のハワイ地域開発公社(HCDA)の規程によると、開発業者は、ワイホヌアの341戸の20%に当たる69戸を、ホノルルの中間年収の家庭用のアフォーダブル住宅として建設し、15年にわたり低家賃を維持する、ことが義務付けられている。 ワイホヌアの開発業者であるホノルルのアレキザンダー&ボールドウィン社(A&B)は2011年、ホノルルの中間年収の60%以下の家庭用として、72戸の賃貸用1寝室を収容する5階建てのアパートを建設し、低家賃を50年間維持する、計画を発表した。HCDAの規程を上回る内容であった。A&Bは2016年末までにハレ・ケワロの建設を開始する必要があったが、問題が発生し、同物件をカー氏に90万ドルで譲渡した。

 

カー氏は、A&Bの計画を変更し、2〜3寝室を含む56戸を追加し、低家賃を61年間維持することを明らかにした。カー氏はまた、中間年収60%以下の条件を維持しながら、年齢制限を撤廃し、約12戸を中間年収の30%以下の世帯用として用意した。この戸数増加は、2千9百万ドルの州債の発行、4百40万ドルの連邦・州税控除、ハワイ住宅金融・開発公社からの融資金1千4百万ドルで賄われている。 イゲ知事は、ハレ・ケワロは同知事が2015年に始めたアフォーダブル住宅計画の一つで、カカアコのコミュニティが求めていたものであると述べ、官民連携事業を讃えた。

 

月額賃料は、1寝室で656ドルから1,093ドル、2寝室で787ドルから1,575ドル、3寝室は1,819ドルである。中間年収の60%とは、1人世帯で4万9千20ドル、2人は5万5千980ドル、4人で6万9千960ドルである。 カーク・コールドウェル市長は、ニーズが高く、仕事・学校・レクリエーション施設に近い都市部に位置する、ハレ・ケワロのようなプロジェクトがもっと必要であると語り、「田舎を田舎らしく守るために、都市部をより都市らしく活用したい」と述べた。

 

 

(日刊サン 2019.05.25)