ホノルル不動産者協会(HBR)が8月6日に発表したデータによると、オアフ島の住宅市場は、今年1〜6月の停滞状態から立ち直り、7月には一戸建て住宅及びコンドミニアムともに史上最高値を記録した。
7月の中間価格は、一戸建て住宅で83万5千ドル、コンドミニアムで46万1500ドル、となり、ほぼ1年ぶりの記録更新となった。 これまでの最高価格は、2018年9月の一戸建て住宅の81万2500ドル、2018年3月のコンドミニアムの43万5千ドル、であった。
中間価格とは、全ての販売を価格の高い順に並べ、真ん中に位置する価格を指す。 地元の不動産業者は、この最高値更新の一因は、住宅ローンの金利の低下である、としている。
HBR会長で、ホクア・ハワイ・リアルティ社のジェニー・ブレイディ氏によると、販売価格が90万ドル~120万ドルの一戸建て住宅の販売戸数は、昨年7月の51件から今年7月の80件へと大きく伸長した。一方、50万ドル~70万ドルのコンドミニアムの販売戸数も、昨年7月の106戸から今年7月の149戸に伸びている。
フレディ・マックによると、住宅ローンの30年固定金利は、昨年の4.5_5.0%及び年初の約4.5%から下がり、今年5月には4%を下回り、過去2週間の平均金利は3.75%であった。
地元の不動産会社ロケーションズ社のジョン・コナリー社長は、7月の販売価格が過去最高値を付けた他の要因として、買い手の需要が高まったことと夏が住宅販売のピーク・シーズンであることが挙げられる、と述べた。
同氏はまた、単月の数字は市場の傾向を必ずしも反映しないので、7月の数字にこだわらないようにと述べ、過去12か月間の中間価格はほぼ横ばいであることを指摘した。
7月の一戸建て住宅の中間価格は83万5千ドルで、前年同月の78万9500ドルから5.8%上昇した。一方、今年1〜7月間の中間価格は78万5千ドルで、昨年同期の78万2388ドルより0.3%上昇したに過ぎない。
コンドミニアムについては、今年7月の中間価格は46万1500ドルで、昨年同月の42万9500ドルから7.5%上昇した。一方、今年1〜7月の中間価格は、昨年同期の価格と同じ42万5千ドルであった。
一方、今年7月の販売戸数は前年同月比上昇しているが、1〜7月の数字は反対に減少している。 7月の一戸建て住宅の販売戸数は、前年同月の330件から372件に12.7%増加したが、今年1〜7月の販売戸数は前年同期比1.1%減少した。
コンドミニアムについては、7月の販売戸数は前年同月の502件から2.2%増加し513件になったが、今年1〜7月の販売戸数は昨年同期比7.2%減少した。
(日刊サン 2019.08.20)